先輩VOICE

山村 秀一 神奈川県 / 早稲田大学高等学院出身

やりたいことを見つける大学生活

私は高校時代から生物に興味を持っていました。しかしそれは漠然としたもので、物理や化学・数学といった分野にも同じような興味を持っていたため、大学で志望する学科をどう決めればいいのか悩んでいたことは今でも覚えています。最終的には”医学と理工学を融合した新しい分野の開拓”というキャッチフレーズに惹かれ、一つに決められないのなら色々な分野に触れられるところがいいと思ったため生命医科学科を志望することにしました。

このような志望理由で入った私ですが、高校生の自分は非常に良い選択をしたと感じております。1年次では生物や物理・化学・数学などの基礎的な学問を学び、色々な分野の知識を得ることができました。2・3年次では生理学や生化学・薬理学・物理化学などの応用的な学問を学び、自分が学んできた知識がどのように活用できるのか、という具体的なイメージを自分なりに理解することができるようになりました。生命医科学科ではこのようにカリキュラムをこなすことで幅広い知識を持ち、興味のある分野を探すことができるようになっています。高校時代、”生物”という概念的な分野でしか興味を持っていなかった私が、感染症に対抗しうる新規治療戦略に興味を持ち日々研究活動を行うことができているのは、偏に生命医科学科から提供された学ぶ機会とその環境を存分に利用することができたからだと考えています。

もちろんこれだけ様々な分野の学問を取り組んでいくのは簡単なことではないと思います。各授業で実施される試験は分野が全く異なるにも関わらず実施日が重なっていることも多々あり、頭の中が一杯一杯であったことは少なくありません。しかし学科内の友人とその苦労を共有し合い、協力して乗り越えることもまた学生生活ならではだと思います。多くの学生が勉学だけでなくサークル活動やアルバイトに邁進していたので、そういった意味で自分がしたいことをする余裕もありますし、それができる場所こそが大学であると私は思っています。私はこれからもこの学科で自分のしたいことを更新し続け、精進していきたいと思っています。