先輩VOICE

畑下 慶紀 東京都 / 私立早稲田実業学校高等部

研究を見据えたカリキュラムと、研究が好きになれる環境

生命医科学科・専攻は、癌や生活習慣病、脳や微生物などを対象とした研究をはじめ、バイオマテリアルの開発まで、医学・理学・工学をベースとした10の研究室により構成されます。生命現象の神秘を追究したい、医療に貢献したい、モノづくりによりこれらを実現したい、といった学生の様々なニーズに応えるとともに、最先端での研究を見据えた学習環境・プログラムも充実しています。入学当初はまず理工学の基礎を固め、医学領域の知見を広げ、そこに生命科学の専門知識を加えていきます。授業の中には、細胞内の複雑な分子機構を実際のデータから読み解いたり、細胞分裂の精緻な機構を綱引きに例えて理解したりと、研究に必要な論理力と想像力を培う工夫も随所に込められています。学部2、3年の実験実習では、研究室の代表的な手法・技術を実践的に学び、各研究室の取り組みと専門領域を一層深く理解することができます。中には、学生が主体となって研究課題と実験計画を組み立てる、実際の研究活動を模した挑戦的な実習もあります。

このように、研究に役立つ知識と実践的な技術、考え方を培い、学部4年から研究生活がスタートします。全研究室が1つの融合実験スペースであるオープンラボで活動するため、異なる研究室へ配属された学科の友人との交流が盛んな点も本学科の研究生活の特徴です。また、修士課程への進学率が高いことから研究室の学生が多く、実験に打ち込むだけでなく共に食事し、時に遊び、たとえ困難な時でも励ましあえる仲間がいます。研究室にいるだけで楽しいと思える環境がやる気にもつながり、研究を進めるうえで重要な要素だと日々実感しています。

研究に携わる日々は非常に刺激的です。そして生命医科学科には研究生活を楽しめる環境と、研究を見据えて成長できるカリキュラムが充実しています。必要なのは生命医科学への興味と好奇心だけ!生命現象も皆さんによる発見を待っています。