先輩VOICE

鮎川 志優 東京都 / 私立早稲田実業学校

理工学と医学の融合した学際的研究を目指して

生命医科学科・専攻では、理学、工学と医学という三分野を融合させることで未知の生命現象に対して多角的にアプローチし、詳細なメカニズム解明およびそのために必要な手法の開発をおこなっています。これまでは学問を細分化・専門化させて科学が発展してきましたが、近年はそのようにして発展してきた各学問の研究成果を結集させる学際的研究の必要性が高まっています。生命現象を対象とした場合、医学系あるいは理学系の研究者だけでなく、異分野の研究者たちが一つの課題に対して様々な視点から研究を展開することで、複雑に絡み合った生命現象の全く新規の機構が解明されると期待されます。本科では、理工学や医学といった異なるバックグラウンドを持った研究者が集い、生命現象に対する学際的なアプローチのためのカリキュラムが組まれており、最先端のライフサイエンスを学ぶことができます。

この学際的研究の中核を担っているのが、東京女子医科大学との共同研究施設である先端生命医科学センター(TWIns)です。TWInsは理学系、工学系、医学系などの異分野の研究室が隣り合って存在しており、様々な分野の研究者が議論することのできる開かれた研究施設です。さらに、当科の研究室は壁で隔てられていないオープンラボ形式になっています。同じ空間に様々な研究室が存在することで、研究室の垣根を超えた活発な議論が生み出されていると感じられます。私は毎日、この開かれた環境において多様な分野の研究者と活発な議論を交わしながら研究生活を送っています。この恵まれた環境のもと、皆さんにも充実した研究生活を送っていただきたいと思います。