先輩VOICE

氏家 諒介 東京都 / 工学院大学附属高等学校

幅広い知識に触れて

私は高校時代に「生物がいかによく出来た構造物か」ということに感動し、漠然と生物系の学科に進むことを決めました。ただ、具体的に研究してみたいことが見つかっていなかったので、なんとなくこの生命医科学科を志望しました。

生命医科学科は生物系の学科ですが、物理学に関しても学び、最終的には量子物理の範囲まで学ぶことになります。そのため、生物と化学を使って受験する人にとっては新しく学ぶことが多く大変ですが、生命医科という理工学の基礎を満遍なく学べる環境と、他学科の学生ともコミュニケーションを取ることができる総合大学であるという環境が相まって、分野を横断した幅の広い知識に触れることができます。もちろん、理工学系であるため基礎となるような実験も多く経験しますが、そこでは実験手法だけでなく実験のために必要な考え方を学ぶことができます。また、生命医科学科の大きな特徴として、少人数制であることが挙げられると思います。そのため、学科内で友人関係を築きやすく、共に勉学に励み切磋琢磨できるような環境が整っています。私はそういった環境で学ぶ中で、周りの人々から刺激を受け、段々と自分のやってみたいことが明確になっていきました。初めはなんとなく細胞の寿命などに関わる研究をしたいと考えていただけでしたが、その思いを具現化し現在では休眠細胞の研究を行っています。

高校生の時点で自分のやりたいことが定まっている人は少ないと思います。また、今やりたいことがある人であっても、大学に入ってから学ぶ中でやりたいことが変わる可能性は大いにあると思います。そんな人にとって生命医科学科はやりたいことを見つけることができる場所、そして実行に移せる場所だと思います。