先輩VOICE

加藤 奥穂 神奈川県 / 桐蔭学園

なぜ大学へ?

この時代に、大学で学ぶ意義とは何だと思いますか?
多様な生き方に寛容な現代、学歴に縛られることはありません。大学以外にも学びの場はあり、インターネット上の知識にはスマートフォン一つでアクセスできます。
色々な生き方が選べ、なおかつそれを生業とできる時代。
この学科に来る人たちには、ぜひ自ら考え自分の意思で大学での学びを選んでほしいと思います。

2020年のコロナ禍により、ライフスタイルや価値観は大きな変革を迫られました。
未経験の脅威に晒されたとき、情報量以上にリテラシーや柔軟性、思考力が問われたのではないでしょうか。
これから先も、社会は様々な要因によって変化し続け、情報が溢れる中を生き抜いて行かねばなりません。
その中でいかに思考を止めず、個を確立していくのか。
大学で学ぶ意義とは、このような現代に求められる力を身につけるチャンスを得ることだと私は思います。

まず、多くの考え方に触れ、思考力を磨くチャンス。
多様化が進み、価値観の変化し続ける社会で、ますます確固たる『正しい答え』はなくなっていくように思えます。多くの正解を知ることよりも、自分の信じる道を選び取る思考力が重要です。
生命医科学科は一学年の人数が少なく、先輩方や教授陣とも学業や研究について意見を交わす機会に恵まれています。知識と同時に多くの価値観に触れ、考えて消化することは自分の思考力を磨く手助けになると感じます。

そして、自分の世界を広げるチャンス。
学びの手段も増えた現代ですが、独学の限界は存在を知らなければ学び得ないことではないでしょうか。
大学はいわば、未知の知に溢れています。
生命医科学科では、専門科目に限らず早稲田大学全体の他学部・他学科の講義を履修することもできます。
こうした、自ら手を伸ばさずとも未知が与えられる機会は独学では難しい貴重なものだと思います。

大学教育を受けるチャンスに恵まれたのなら、ぜひ自分の意思でその機会を掴み取ってほしいと思います。
そしてアンテナを張り巡らせ、ぜひ多くを学び、多くを考えて下さい。