先輩VOICE

川羽田 朱里 埼玉県 / 開智高等学校

幅広い知識を身につけ、社会に貢献できる人間を目指す

私が生命科学に興味を持ったきっかけは、高校生の頃に見たノーベル医学生理学賞のニュースでした。生命科学における発見が人々の命を救う革新的な技術の基盤となることに大きな魅力を感じ、生命科学の研究に憧れを抱くようになりました。生命医科学科は「医学と理工学の融合」をテーマに、医学・生物だけでなく、物理化学や応用数学・統計学といった様々な角度から医学・生命科学へ貢献することを目的とした学科です。理工学や医学などの既存の学問の枠を越え、新たな視点で生命現象を探求することができると思い、当学科への入学を決めました。入学後は身近な人が認知症を患った経験から、完治が難しい中枢神経疾患の治療法の発見に貢献したいと思い、現在は修士課程で「脳神経の発生・再生」をテーマに研究をしています。

私が実際に入学して感じた生命医科学科の魅力は主に2つあります。1つ目は幅広い分野の知識を以って、自身の研究分野を多角的に追求できるという点です。生命医科学科の先生方は理学系、工学系、医学系と異なるバックグランドを持っており、専門的な知識をバランスよく習得することができます。これらの特定の学問領域に囚われない知識が、現在の研究生活において独創的なアイデアの糧になっていると感じます。2つ目は、分野の違う研究室と活発に意見交換をしながら幅広い視点で研究ができるという点です。生命医科学科では全国でも珍しく、異なる研究室同士が壁のないひとつの大きな部屋で空間を共有するオープンラボ形式を採用しています。オープンラボの開放的な環境では、研究室の垣根を越えた交流が積極的に行われており、豊かな発想やモチベーションの源となっています。
最後に、これから進路を決める方には、現時点で興味があることを大切にしてほしいです。科学の力で人々の健康や幸福に貢献することに少しでも興味のある方は、是非生命医科学科で充実した学生生活を送ってみませんか。